よくわかるAuto Layout
iOSレスポンシブデザインをマスター
種類 | 情報 |
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著者 | 川邉 雄介 |
監修 | 所 友太 |
発行日 | 2016年6月 Ver.1.0 (電子書籍版) |
発行 | 株式会社リックテレコム |
感想
Auto Layoutとその関連技術について、丁寧にまとめた本。
この本で使われてる環境はこんな感じ。
- OS X 10.11.4 El Capitan
- Xcode 7.3.1
Auto Layout関係の話がかなり細かく解説してある。外接矩形とかFirstBaseLineについて、ちゃんと説明してある日本語の本はこれぐらいなのでは? iOS9で追加になった、NSLayoutAnchorをちゃんと解説してあるのも良い。
UIScrollViewでAuto Layoutをうまく使う話や、UIStackViewの話も良い。Auto Layout関連の技術で、Dynamic Typeやトレイトコレクションをちゃんと説明してあるのも参考になる。
ただ・・・ よく出来てるだけに、細かいミスが残ってるのがもったいない。
Interface BuilderでViewを設置した場合、ViewControllerのレベルでAuto Layoutが使われているならtranslatesAutoresizingMaskIntoConstraintsは確実にfalseでは?
viewWillAppear()は、バックグラウンドからアプリを開き直したときは呼ばれないのでは?
UITraitCollectionのdisplayScaleがRetina端末では2.0と書いてあるが、5.5インチ系では3.0では?(設定にもよるけど)
他にも、セミコロンが残ってるとか、変数名がおかしいところがあるとか、今さらCGRectMakeやCGSizeMakeは無いだろうとか、細かいところが気になったり。
ちゃんと理解していないまま、なんとなくでAuto Layoutを使っている人なら一度は目を通しておく価値があるかと。個人的には、Auto Layoutのデバッグの章で、良くあるパターンの解消法とかあったら嬉しかったけど、そこまで書いてたらキリが無いか。
おすすめ指数:☆☆☆☆☆
(2016/09/20 読了)