達人に学ぶ SQL徹底指南書
達人に学ぶ SQL徹底指南書
種類 | 情報 |
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著者 | ミック |
発行日 | 2008年2月6日 初版第1刷発行 |
2010年8月5日 初版第5刷発行 | |
発行 | 翔泳社 |
感想
SQLで知っておくと役に立つテクニックをいろいろ集めた本・・・ かなぁ。全体を読んでの感想は「SQL教の信者が、自分を騙し続けるために書いた宗教書」って感じだったり。
ありとあらゆる処理をSQLでやろうとするのは、パズルとしては面白いかもしれないけど実用的じゃない。そもそも、SQLで凝ったことをやろうとしたら、保守できなくなる罠が待ってるんだが・・・ そこまで考えて使いこなすのが、SQLの達人なのでは?
SQLが大好きでSQLさえあれば生きていけるって人なら、絶対に目を通したほうがいい本。そうでもない人は・・・ とりあえず、図書館で借りて読むのが良いかも? 一見すると面白そうなテクニックが並んでるんだけど、よくよく考えると「CASE式のすすめ」以外は使えないかも。
おすすめ指数:☆☆☆
(2013/08/19 読了)
気になったところ
ちょっと気になったところ、いろいろ。
1-1.CASE式のススメ
CASEは強力。そういうふうに作られたんだから当たり前。
1-2.自己結合の使い方
自己結合は強力だけど分かりにくい。この辺りがSQLの限界だな。
1-3.3値論理とNULL
当たり前の話。NOT NULL制約なんて考えてる暇があったら、必要な時だけNULLを許す形にするべきだった。
1-4.HAVING句の力
作った人間がどう考えてるかなんてことと関係なく、order byはSQLのソート演算子として使われてるわけだが。
1-5.外部結合の使い方
後半の、集合の話は本当に必要だったのか?
1-6.相関サブクエリで行と行を比較する
本当にSQLでやる必要が有るの?
1-7.SQLで集合演算
役に立ちそうで、意外とそうでもない知識。
1-8.EXISTS述語の使い方
わざわざ、プログラマに慣れを強制する時点で言語設計がおかしい。そこまでするぐらいならSQLを捨てたほうが速い。
1-9.SQLで数列を扱う
パズルとしては面白いけど、実用には不向き。
1-10.帰ってきたHAVING句
本当にSQLでやる必要が有るの?
1-11.SQLを速くするぞ
役に立つかもしれない。たたないかもしれない。
1-12.SQLプログラミング作法
言いたいことはわかるけど内容は微妙。もっと自分で考えよう。
2-9.NULL撲滅委員会
その前に、Oracle撲滅委員会を作るべきだろう。