XAMLプログラミング
XAMLプログラミング
WPFアプリケーションの概要と開発
種類 | 情報 |
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著者 | 川西裕幸/高橋忍 |
発行日 | 2007年4月10日 初版第1刷発行 |
発行 | ソフトバンククリエイティブ |
感想
WPFとXAMLが発表になった直後に日本で出た本としては、非常によく出来てる。WPFの特徴やアーキテクチャーからXAMLの各要素の詳しい説明まで。XAMLの話が中心でWPFの話はそこそこ。これ一冊で、XAMLについて必要な情報はすべて網羅してある。たぶん。
ただ・・・ すでにWPFもXAMLもピークを過ぎちゃってるのが問題か。WPFは.NET Frameworkベースでデスクトップアプリを作るなら当たり前の技術だし、XAMLは一部のデザイナーのためのデータフォーマットに成り下がっちゃってる。XAMLはIEと絡めたりしていろいろ盛り上げようとしたけど、失敗だったな。
そもそも、過去のWindowsにGDIベースでDPI依存が激しいって問題があって、そこを解消するために、ベクトルベースでGPUを活用するGUIを設計しようって発想は間違ってない。間違ってないけど・・・ そこで色々暴走して、規模が大きくなりすぎたのが問題なんだな。ある意味、とてもマイクロソフトらしいやり方なんだけど。
Mac OS XはPostScriptベースでシンプルに(?)GUIを構成したけど、マイクロソフトはHTML+JavaScriptのシステムをパクって再構成して・・・ 規模と労力の割には、それほど意味がなかったと。Windowsのデスクトップアプリで凝ったGUIを作るぐらいなら、Webアプリにしちゃう時代が来るなんて、マイクロソフトが想定してなかったのが敗因か。
XAMLについて、詳しく知りたいって人にはおすすめ。そんな時間があったら、他のことに使ったほうが良いような気もするけど。
・・・で、年滅年始って何?
おすすめ指数:☆☆+
(2014/01/29 読了)