Effective C++ 第3版
Effective C++ 第3版
プログラムとデザインを改良するための55項目
種類 | 情報 |
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著者 | スコット・メイヤーズ |
訳 | 小林健一郎 |
発行日 | 2006年5月22日 第3版第1刷発行 |
2006年10月20日 第3版第2刷発行 | |
発行 | ピアソン・エデュケーション |
感想
C++の効率的な使い方を、55個のアドバイスという形で紹介した本。ある程度、C++を使いこなしてる人が対象かな。
『C++ Coding Standards』と傾向としては似てる本だけど、こっちのほうが、細かくて分かりにくい項目が多い? 説明は丁寧で分かりやすいから、ちゃんと読めば、ちゃんと理解できるはずだけど。
後半の章は、ありそうであまりない説明が並んでて面白い。
「第7章 テンプレートとジェネリック」は、テンプレートクラスを使うだけで、自分で作ったことのない人におすすめ。たぶん。
「第8章 newとdeleteのカスタマイズ」は、いざというときに役に立つ。
「第9章 いろいろな事」には、TR1やBoostを簡単に説明した項目まで。
個人的に好きなのは以下の項目。
- 17項 newで生成したオブジェクトをスマートポインタに渡すのは、独立したステートメントで行うようにしよう
- 21項 オブジェクトを戻すべき時に参照を戻そうとしないこと
- 24項 すべての引数に型変換が必要なら、メンバでない関数を宣言しよう
- 36項 非仮想関数を派生クラスで再定義しないこと
- 37項 継承された関数のデフォルト引数値を再定義しない
C++のプログラマーなら、最低でも一度は目を通しておくべき。時々、忘れた頃に読み返すと、新しい発見が見つかる本。
おすすめ指数:☆☆☆☆+
(2013/09/02 読了)