たのしいRuby 第3版
たのしいRuby 第3版
種類 | 情報 |
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著者 | 高橋征義、 後藤裕蔵 |
監修 | まつもとゆきひろ |
発行日 | 2002年4月10日 初版第1刷発行 |
2006年2月2日 初版第6刷発行 | |
2006年8月10日 第2版第1刷発行 | |
2009年8月30日 第2版第10刷発行 | |
2010年4月12日 第3版第1刷発行 | |
2010年10月10日 第3版第2刷発行 | |
発行 | ソフトバンククリエイティブ |
感想
以下、第3版の感想です
対象となるRubyは1.8.7で、1.9.1での変更点も説明してある。それぞれ、該当する箇所でバラバラに変更点を説明してあるだけ。「1.8系列から1.9系列で変更になった点のまとめ」なんてものは無い。ちょっと残念。
この本で説明してある1.9系列での変更点は、ざっとこんな感じ。
- スクリプトエンコーディング
1行目にマジックコメントで指定する。 - Stringクラスの多言語化対応
文字列ごとにエンコーディングを持つことに。
NKFやIconvよりencodeメソッドがおすすめ。 - 正規表現とエンコーディング
Regexpのnewかcompileでエンコーディングを指定可能。 - IOクラスのエンコーディングの話
内部エンコーディングと外部エンコーディングの役割。 - $KCODEが廃止に
- ブロック変数はブロックローカルに
エンコーディング関係の話は、色んな所に散らばってて逆に読みにくい。最初の方で、基本的な話をまとめておいたほうが良かったんじゃないかなぁ。微妙に説明が矛盾してるところもあったりするけど、これは、使う人間が自分で確認しろってことなんだろうな。たぶん。
乱数の話や特異メソッドの話やRakeやRubyGemsの話が追加になってるけど、全体で見るとそんなに大きくは変わってない。同じ本の版が変わっただけなんだから当たり前かもしれないけど。出来れば、Rubyの歴史というか年表というか、そういう感じのまとめが欲しかったな。もう、Rubyもいい歳なんだし。
Rubyの1.8系列と1.9系列の違いについて、そこそこ知りたい人におすすめ・・・ かなぁ。素直に、第4版を買ったほうが良いかも。いろんな意味で微妙。
おすすめ指数:☆☆
(2013/06/04 読了)