Code Complete 第2版
完全なプログラミングを目指して Kindle版
種類 | 情報 |
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著者 | Steve McConnell |
翻訳 | 株式会社クイープ |
発行日 | 2016年4月4日 第1版 |
発行 | 日経BP社 |
感想
ソフトウェアを開発するときのいろんな事を片っ端からまとめた本。Amazonでkindleの合本版が安くなってたから買ったんだけど・・・ 微妙だった。
ソースコードを書くときに気をつけることだけで無く、そもそもの設計の話からプログラマーの心構えまで、幅広く丁寧に取りあげた本。これさえ読めば、ソフトウェア開発の事なら何でもわかる・・・ とはいかないのが難しいところ。
ただでさえ内容が幅広いのに、無駄な記述が多くて読んでて疲れる。というか、読んでられない。幅が広いだけに、あまりにも当たり前のこともいちいち丁寧に説明してあるのも逆につらい。
実際のコード例を出す場面では、C++やJavaやVisual Basicが使われているが・・・ なんというか、すでに過去の歴史になりつつあるのがつらい。その当時は確かに注意しなければいけなかったかもしれないけど、2016年ではプログラミング言語そのものが進化しちゃってる。今さら、whileループやらgotoについて熱く語られてもねぇ・・・
そういう意味は、プログラミングにおける概念を抽象的に説明した部分さえ古くなっているのが面白い。一般的な考え方を説明しているはずなのに、プログラミング言語が進化することで、実は一般的じゃ無かったことが明らかになってしまうと言う。
真面目にプログラミングに取り組んでる人なら、この本は要らないんじゃないかなぁ。一通り目を通せば新たな発見とか役に立つところとかもあるんだろうけど、それ以上に時間の無駄になりそう。
そして最大の問題点は、この本の内容を全て実現したとしても、完全なプログラミングは出来ないって事だな。
おすすめ指数:☆☆
(2016/07/26 読了)