XcodeからgitとGitHubを使う方法・応用編
Xcodeで開発を行うときにgitやGitHubとあわせて使う方法の応用編です。
XcodeからgitとGitHubを使う方法・基本編 - 開発メモ
http://seeku.hateblo.jp/entry/2016/03/01/232409
今回の内容はこんな感じ。応用編のつもりでいたのですが、よく考えると基本編で基本的な操作の説明が抜けていたので、その部分もまとめてあったりしますorz
- 最後にコミットした状態に戻す
- 古いソースコードを参照する
- 複数のバージョンを並行して開発する
- 後からgitを使えるようにする
- コミットと同時にGitHubにプッシュ
- GitHub上の変更を取りこむ
- GitHubでREADMEを追加
- GitHubでLICENSEを追加
動作を確認した環境
環境 | 情報 |
---|---|
Xcode | 7.2.1 (7C1002) |
iOS | 9.2 |
Swift | 2.1.1 |
Date | 2016/3/2 |
gitに関する操作編
最後にコミットした状態に戻す
ソースコードにいろいろ手を入れたけどどうしても気に入らないとき、gitを使っていれば、最後にコミットした状態まですぐに戻す事が出来ます。
メニューの [Source Control] - [Discard All Changes] を選択すると確認画面が出るので、よく確認して実行するだけです。簡単ですね。
古いソースコードを参照する
リポジトリに登録された古いソースコードと、現在のソースコードを見比べながら作業する事も出来ます。
Xcodeの右上にある矢印が左右を向いてるっぽいアイコンを押すと、画面が分割されて古いバージョンを表示できるようになります。ちなみに、メニューから操作する場合は [View] - [Version Editor] - [Show Version Editor] で表示できます。
Version Editorの下の部分をクリックする事で、過去の、どのソースコードを表示するか選ぶ事が出来ます。いざというときに助かります。
複数のバージョンを並行して開発する
例えば『Ver 1.0をリリースしたのでVer 2.0に取りかかりたいけど、Ver 1.0のバグ取りもしたい』みたいなときに、gitを使ってると簡単に平行して作業する事が出来ます。
ブランチとは?
ブランチというのは、平行して作業する時に作業をまとめて管理する単位です。ブランチを分ける事で、同じリポジトリでもそれぞれの作業を独立して行う事が出来ます。・・・言葉で説明するとわかりにくいですね。実際に使ってみれば、すぐに慣れると思います。
それぞれのバージョンに対応するブランチを作成
Xcodeでは、メニューの [Source Control] - [プロジェクト名 - 現在のブランチ名] - [New Branch] で新しいブランチを作る事が出来ます。
特に切り替え作業を行ってない場合、masterブランチで作業が管理されます。複数のバージョンを並行して開発する場合、masterで最新の開発を行い、それ以外のバージョンは対応するブランチで作業するやり方が多い・・・ のかな? この辺りは、個人の好みが大きいような気がします。
ブランチを切り替える
開発を進めるバージョンを切り替える場合、対応するブランチを切り替える事になります。
Xcodeでは、メニューの [Source Control] - [プロジェクト名 - 現在のブランチ名] - [Switch Branch] でブランチを切り替える事が出来ます。
ブランチを切り替える際に、こんなエラーが出る事があります。
ローカルのブランチから、リモートのブランチに切り替えようとするとこのエラーが出るようですが・・・ 詳細は不明です。とりあえず、ローカルのブランチだけ使っていれば問題ないと思われます。
後からgitを使えるようにする
Xcodeのプロジェクトを作成する時点で、gitのリポジトリも作っておくのがおすすめなのですが、もし、万が一、運悪くリポジトリの作成を忘れていた場合でも、後から簡単に対応する事が出来ます。
メニューの [Source Control] - [Create Working Copy] を押すと確認画面が出るので、リポジトリを作成しましょう。
GitHubに関する操作編
コミットと同時にGitHubにプッシュ
毎回毎回、コミットしてからプッシュする作業を繰り返してるような人は、コミット画面の左下にある『Push to remote』をチェックしておくと、幸せになれるかもしれません。
GitHub上の変更を取りこむ
複数人で開発していると、自分のXcodeで作業しているソースコードより、GitHubのリポジトリにあるソースコードの方が新しい状況になる事があります。
このような場合、メニューの [Source Control] - [Pull] で、GitHubのリポジトリを取りこむ事が出来ます。
GitHubでREADMEを追加
READMEが登録されていないリポジトリを開くと、画面の右下の方に『Add a README』ボタンがあります。
これを押すとREADMEの編集画面になるので、その場で編集&コミットする事が出来ます。便利ですね。
GitHubでLICENSEを追加
READMEの追加に比べると、LICENSEの追加はちょっと面倒です。
GitHubでリポジトリのページを開いて、ボタンの並んでるところにある『New file』をクリック。
あとは、画像の通りに操作して、ライセンスを選択&コミットするだけです。ファイル名に『LICENSE』を入力するのがポイント?