Xcode 4ではじめる Objective-Cプログラミング

種類	情報
著者	大津真
発行日	2012年1月31日初版第1刷発行
発行	ラトルズ

感想

Xcode4とObjective-Cについて詳しく説明した本。

実際に説明で使ってるのはXcode 4.2かな。

この著者はすでに、『iOS プログラミング入門』ってタイトルの入門書を出してるけど、あれは、“Objective-Cを使ってiOS向けのアプリを作るときの入門書”って感じ。この本は“Xcode4の使い方とObjective-Cって言語について、詳しく説明した本”って感じだな。あえて位置づけるとしたら、こっちの方が、より初心者向けかと。

C言語の範囲はもちろん、Objective-Cの言語仕様についても詳しく丁寧に説明してある。そこで同時に、Xcode4の使い方を画面付きで丁寧に説明してあるのが面白い。言語仕様を説明した本って、面倒なところはコマンドラインで済ませることが多いから、こういうのを喜ぶ人も多いのでは？　特に、初めてXcodeを触るような人には良いんじゃないかと。

@propertyのcopy属性の話とか指定イニシャライザの話とか、地味に引っかかりそうなところをちゃんと説明してあるのも好印象。

あえて言うなら、Xcode4の説明が、実際に使う範囲に留まってるのが残念だったかな。専用の章を取って、使い方を一通り説明してあればよかったかも。知っておくと便利な機能とか色々あるし・・・　そこまですると、ページ数が増えすぎるか？

非常によく出来た入門書。とくに、プログラミング経験のない人におすすめ、かな。今から買うなら、改訂版・・・　だけど、すでに、Xcode5が出ちゃってるからなぁ。Xcode5に対応した改訂版が出るのを待つと言う手も。

おすすめ指数：☆☆☆☆＋

（2014/02/04 読了）