完全版 究極のC#プログラミング
完全版 究極のC#プログラミング
新スタイルによる実践的コーディング
種類 | 情報 |
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著者 | 川俣晶 |
発行日 | 2009年6月25日 初版第1刷発行 |
発行 | 技術評論社 |
感想
C#の2.0と3.0で拡張された機能をそこそこ詳しく説明した本。ただし、すべての機能を順番に説明するようなタイプではなく、作者が重要だろうと考えた機能を重点的に説明してある。
全体的に、作者の好みの押し付けが強くて読んでてイライラさせられる。JavaScript流のラムダ式書きまくりが好みなのはわかるけど、それを説明するサンプルが、普通にクラスで実装したほうがうまくできそうなのはいかがなものかと。単純に、クラス設計のセンスが無い?
そもそも、「クラスは変化に弱い」って仮定からでてくる解決策がプロトタイプベースって、意味がわからない。クラスベースで作って、変化に対応するところだけ工夫すれば済む話では? この本の中に、ROMからRAMにジャンプしてフックする話が書いてあるのに・・・ 自分で書いたことを自分で解釈しきれてないのか。
識別子に日本語を使ってるのも微妙。はるか昔、X68000のgccで識別子に日本語が使えるようになったときは、楽しくて日本語識別子を使いまくったけど・・・ 半年後には飽きたなぁ。古いソースを読むのが嫌になったし。
ところどころ面白い点も無いことはないけど、今からこの本を読むぐらいなら『独習 C# 第3版』の方が良いんじゃないか? こっちの方がC# 1.0から4.0まで、全体の話が順序立てて説明されてて理解しやすいかと。
「すでにC# 1.0の知識はあって、あとは2.0と3.0さえ理解できればいい」って人なら、この本も悪く無い。たぶん。
おすすめ指数:☆☆☆
(2013/09/05 読了)