これからはじめるVisual C++ 2008
これからはじめるVisual C++ 2008
種類 | 情報 |
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著者 | 赤坂玲音 |
発行日 | 2008年4月25日 第1版第1刷発行 |
発行 | 秀和システム |
感想
Visual C++ 2008で、.NET Frameworkを利用したアプリを作る流れを紹介した本。・・・もうちょっと、分かりやすいタイトルにすればいいのに。
具体的には、以下の3種類のC++(?)の違いについて、詳しく説明してある。
- Managed C++(.NET Framework 1.0時代)
- C++/CLI(.NET Framework 2.0時代以降)
- 標準C++
「いまさら、Managed C++の知識が必要か?」って言われるとかなり疑問だけど、C++/CLIの説明をする上で、避けて通るのもおかしな話か。「そもそも、C++/CLIが必要なのか?」って突っ込まれるとどうしようもないんだし。
C++/CLIを詳しく解説した資料ってそんなに無いし、そういう意味では貴重な本かも。ただ・・・ わざわざ、C++/CLIを覚えてアプリを作るぐらいなら、素直に、C#を1から勉強したほうがマシ。
C++/CLIは、中途半端な拡張が多すぎて使いにくすぎる。元々C++を使ってた人なら、C++/CLIを使っててイライラするだろうし、そうでない人なら、.NET FrameworkのためにC++/CLIを覚えるのは時間の無駄。素直に、C#を覚えた方がいい。
マイクロソフトはネイティブコードとマネージドコードの混在をさせるために、C++/CLIを用意したんだろうけど・・・ それなら、ネイティブでDLL作って、マネージドコードからそれを使えばいいじゃない。
C++/CLIの資料としてみた場合、内容は悪くない。ただ、C++/CLIの存在意義そのものが疑問。それでも、どうしてもC++/CLIが必要って人にはおすすめ。
おすすめ指数:☆☆☆
(2013/09/03 読了)