C++ Coding Standards
C++ Coding Standards
種類 | 情報 |
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著者 | ハーブ・サッター/アンドレイ・アレキサンドレスク |
訳 | 浜田真理 |
監修 | 浜田光之 |
発行日 | 2005年10月25日 初版第1刷発行 |
発行 | ピアソン・エデュケーション |
感想
初級者から上級者まで、すべてのC++プログラマーにおすすめできるガイドラインの集大成。
特に、前書きに書いてある「本書の利用法」が素晴らしい。
『自分で考えよう』
これが一番大事。他人の意見に盲目的に従うほど馬鹿げたことはない。「自分の意見が絶対に正しいから、読者も言うことを聞くべき」って感じの本も世の中には多くあるけど、そういう本は害悪になることのほうが多い。
書かれてるガイドラインとしては、普通のプログラマーなら無意識のうちにやってるような当たり前のことから、知らないとハマってしまう罠に関する知識まで。どれも、知ってて損はない・・・ かな。STL関係は微妙か?
個人的には、以下の項目がお気に入り。
- 0.些細な事にこだわるな
- 6.正確、簡潔、明快が最優先
- 73.例外は、値で投げてリファレンスで捕捉しよう
C++を使ってる人なら手元においておいて、年に1回ぐらいは目を通すのがいい。それぐらい、自信を持って薦められる本。すべての項目について「こんなの当たり前では?」って言えるようになったら、C++使いとして一人前かな。
ピアソン桐原のピアソングループ離脱で新書での取り扱いがなくなった本の中で、これが一番痛い本では? まだ持ってないC++プログラマーは、手に入るうちに買っておくべき。原書を買ってもいいけど、この本は翻訳も悪く無いし、日本語版がおすすめ。
おすすめ指数:☆☆☆☆☆☆
(2013/08/30 読了)