良いコードを書く技術
良いコードを書く技術
読みやすく保守しやすいプログラミング作法
種類 | 情報 |
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著者 | 懸俊貴 |
発行日 | 2011年5月10日 初版第1刷発行 |
発行 | 技術評論社 |
感想
普通のプログラマーなら出来て当たり前のことを、そこそこ丁寧に書いた本。
良いコードの定義から、名前付けやコードの分割など。書いてあるのはものすごく基本的で当たり前の事ばかり。逆に言うと、これを読んで「これぐらい普通では?」って思うか、それとも「こんなの面倒だろ」って思うかで、プログラマーのレベルが分かるな。
個人的には、この本の中に出てくる「達人プログラマー」が、普通のプログラマーのレベルじゃないかと思うけど。
全体的に良く出来てるんだけど、いくつか、大事な要素が抜け落ちてるような気も。
具体的に言うと、保守性の話を持ち出してるのに、コメントの書き方やドキュメント化の話がないのは不思議。そこまでの初心者は対象じゃないのかな? Javaのドキュメント化は一般的じゃないって理由もあるか。
リファクタリングの話ももっと充実させてよかったような。名前付けにしてもコードの分割にしても、最近のIDEなら簡単なんだから、ガンガンリファクタリングするべき。
コードリーディングにしても単純にソースを読んでも意味が無いわけで。ソースに手を入れながら、自分で動作を確認して初めて意味があるのでは? そういう作業でも、リファクタリングの方法論が活かせるんだが・・・ そういう意味ではちょっと物足りない。
とりあえず、一度は目を通してみるのがおすすめ。この本を読んで目から鱗が落ちるようなら、まだまだ修行がたりないってことで。それだけ、恥ずかしいレベルでお金をもらってるプログラマーが多すぎるってことでもあるんだが。
おすすめ指数:☆☆☆☆
(2013/07/06 読了)